歯磨き・うがい・ケア
寝起きの口臭はなぜ起こるか?どうすれば起床時口臭は少なくできるか?食後の歯磨きについて
いくら胃で殺菌されるからといっても、これほどの細菌を飲み込む勇気は私にはないので、歯医者になる前から、歯医者の食後に3分以内に3分以上3回磨けという指導は無視し、朝起きてすぐの歯磨きを励行していました。細菌学的見地からは、まったく意味がないと思っていたからです。 仏教国は、起きてすぐ口をすすぐ習慣があるし、欧米でも起きてすぐ歯を磨くのが習慣です。(外国映画で、食後に歯を磨いているシーンを見た事あります?今上映中の ハリーポッターでは朝食を食べるシーンとその後の行動のシーンがいくつかありますが、決して歯を磨いていないですネ。これからこの映画を見る人はじっくり見てください。確か、ある洋画で、起きてシャワーしながら、歯を磨いているシーンがあったと思います。) したがって、一日の中で口腔内の細菌汚染がもっともひどいのは、起床直後です。虫歯も歯周病も寝ている間に進みます。 一度起きると、ストレスを抱えない限りは、唾液は分泌され続けるので、口腔内細菌は増殖も活動もできません。むしろ抑えられてしまいます。精神的ストレスと不安を常時抱えている人は、ちょうど睡眠中に似ていて、常時起床時口臭という人もいますが、このような人は自分で口臭を作り出すのです。普通の人は活動状態にあるのですが、このような人は起きているのに口の中は睡眠中です。
口腔内の微生物が最も少なく、細菌学的にもっともクリーンなのは食事直後です。通常、病的口臭のある人も食事中と食後直後はほとんど臭わなくなるのは、そのためです。もっとも、食べ残しがあると、その後、虫歯菌の活性が高くなり、遅れて他の微生物活性も高まりプラーク形成に進みます。一度起きてしまえば、食べない限りは、食べカスはないので歯を磨く必要はありません。(ということで、何を取り除くべきか、よくわかりますね。食事による口腔内変化を考えればわかることです。) 欧米の習慣は、デザートを食べ、ガムを噛みます。そうすることによって、舌や粘膜の食べカスが完全になくなり、しかも新しい唾液も確保できるので、食事による口腔内の激変を完璧にすぐに修復できるからです。もちろん、食べカスはほとんどなくなるので、虫歯にもなりませんし、口臭も起こりません。
もっとも、細菌学的な素養ない人たちは、この一番腐敗した起床直後の、唾液をうやうやしく飲み込んだり、食事と一緒に食べたりして、逆に細菌学的には最もきれいな食後に一生懸命磨いた後に、うがいして大事な唾液を全て捨て去り、取リのぞくべき食べカスの大半は舌の上に残したまま、虫歯になっていきます。食べカスがてんこ盛りに残っていて、pHを修復する唾液の変わりに歯磨き剤が残った状態を考えると何がその後に起こるかが分かりますね。(歯磨き臭い気持ち悪い口臭です。多くの人が経験するはずです。)したがって、食後から遅れて奇妙な口臭が起こります。 日本人は歯磨き大好きな人ほど、一生懸命3度の食後に歯を磨きつつ、口臭に悩まされ、虫歯になっていき、歯医者と歯磨き会社が喜ぶのです。しまいには、歯も削って知覚過敏になって、今度は知覚過敏用の歯磨きで磨くなんとも不思議な光景です 歯を磨いているのに、なぜ、しばらくすると口の中が変になるのだろうと思う人は、このタイプです。叉、なぜ知覚過敏が起こるかも考えてみるといいでしょう。歯をすり減らすくらいの威力で舌や歯茎を磨けばどうなるか?幸い、口の軟組織は痛覚が少ないので、危険を感じていない人が多いのですが・・・。
HONDA流は常に、細菌学的な意味を考えて、仕組みを理解し、最小限の努力で、最小限の経済的投資で、グータラな人にもいつでもどこでもできる方法を提案しているのです。 |