歯磨き・うがい・ケア
過剰な歯磨きは逆効果
歯みがきは、回数を重ねればいいというものではなく、方法によってはむしろ口臭を誘発するでしょう。 また舌を磨くとその時感じていた口中の不快や、自覚する口臭は一時的に減少するでしょう。しかし、一時的な効果しかありません。舌を習慣的に磨くと、舌表面粘膜が過敏になり、ますます、口腔内の乾燥や過敏は進むでしょう。さらに唾液は、いつも舌磨きによって破壊された舌表面粘膜の剥離細胞が浮遊するようになって常に白濁し、ひどい人は沈殿まで起こしている人が多く独特の臭気を持つようになります。 こうなると唾液自体が臭いので、一般歯科的な問題がなくても、口腔内が乾燥して口腔内温度が上昇(舌を磨くと、慢性的な炎症を舌表面に抱えるために口腔内温度も上昇しやすくなることが考えられます。)すると、唾液の臭気が口にこもり「モアー」とした糞便臭を引き起こしかねないです。 舌の状態が悪化し唾液の質の低下が進むと、いくら舌を磨いてもすぐに口中は不快になるはずです。 また、自分の口臭が他人にどのように感じられているかはわからないので、結局口臭があっても、その都度正確に舌磨きで対応できないので、あまり意味はありません。 確かなことは、舌磨きは習慣になるという事、つまり口臭も習慣になることは、平安時代より無知な庶民が対症療法的に民間療法として舌磨きを続けていたことでもわかります。舌磨きで口臭が治るのであれば、口臭の悩みは、過去の遺物になったはずです。口臭の無い子供や、大人は、舌を磨く習慣を持っていません。 したがって、あなたが口臭がさほど気にならず、死ぬまである程度の口臭は仕方がないと思えるのであれば、できる限り舌を傷つけない方法で磨き続けてください。 口臭を治そうとするのであれば、磨くのをやめ、治療や自分の訓練によってきれいな健全な舌を取り戻す努力をしたほうがいいでしょう。ただ、病的舌苔については、その原因となっている疾患を克服することが重要です。
口臭治療に関して「舌磨きは有害である」ということを提唱したのは、世界的にほんだ歯科が初めてで、多くの口臭外来では、現在も、すでに口臭で悩む人が続けてきて効果のないことは患者が一番知っている「舌磨き」を推奨しています。 どちらの説が正しいかは、患者が実践してみて効果を確かめると良いでしょう。 ほんだ歯科では、口臭外来を開設したときから舌磨きを否定しています。 |